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硬すぎ・柔らかすぎ問題を解決! HKSが導く理想のシビックタイプR(FL5)

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

しなやかな足と機能美で、毎日がもっと楽しくなる

圧倒的な走行性能を誇るホンダ・シビックタイプR(FL5)。高回転まで一気に吹け上がるエンジン、しなやかで正確なハンドリング、スポーツカーとしての資質は誰もが認めるところです。

FK8型からフルモデルチェンジとなったFL5型のホンダ シビックタイプRは2022年9月に販売開始

このシビックタイプRにはエンジン特性や足回りの特性を変更できる、4種類のドライブモードが設けられています。街中での走行を想定した〝コンフォート〟、峠道などをスポーティに走れる〝スポーツ〟、サーキット走行に最適な〝+R〟、オーナーによって細かな設定ができる〝インディビジュアル〟。

しかし、日本の道路事情で日常的に乗るとなると「コンフォートモードだと柔らかすぎて不安定」「スポーツモードにすると今度は硬すぎて突き上げ感が強い」「ちょうどいい“中間”が欲しい」という声もがチラホラ聞こえてきます。

この「硬さ」は、特に都市部の舗装が荒れた道路や高速道路の段差や継ぎ目で顕著に表れます。その一方で、車高の高さやダンパー特性の影響か、サーキットではロールが大きく、クルマの挙動に遅れが出がちといった声も!?

また、ルックス面でも「シンプルすぎる」という意見があります。特にフロントまわりは落ち着きすぎた印象があり、タイプRらしい“強い存在感”を求めるユーザーも少なくありません。

そうした悩みに対して、総合チューニングメーカーのHKSは“走りの質”と“見た目の迫力”をバランスよく高める2つのアイテムが用意されています。

今回は「HIPERMAXシリーズのサスペンション」と「ボディキット タイプS」を紹介しましょう。

目次

ハイパフォーマンスを優しく支える足まわり  
⇨HKS HIPERMAX S/HKS HIPERMAX R

HKSサスペンション史上最高の走り心地を実現した「HKSハイパーマックスS」は36万8500円。スプリングレートはフロント10kg/mm、リヤ8kg/mmの設定だ。

レース活動のイメージから、HKSの製品はサーキットなどのガッチガチの走りに対応したものを想像するかもしれません。実はHKSが提案するFL5向けのサスペンションは、街乗りではしなやかで快適なのに、ワインディングやサーキットではしっかり踏ん張る。そんな特性をコンセプトに開発されています。

FL5用のラインアップとしては、ストリートメインの「ハイパーマックスS」と、スポーツ走行にも対応する「ハイパーマックスR」の2タイプを設定。いずれも十分なストローク量を確保した単筒式ダンパー※を採用。さらにフロントサスは剛性面に優れた倒立式とすることで、ハイパワーFFの特性をしっかり受け止める構造になっています。

突き上げ感を抑制する秘密は、ダンパー内部に組み込まれるデュアルプリロードバルブ。ハイパマックスSとRのいずれにも採用される。
単筒式ダンパー、複筒式ダンパーの違いと、メリット&デメリット

【構造の違い】

単筒式:1本の大きなシリンダー内に、オイル室とガス室(高圧ガス)を1筒で構成。ピストンがオイル室内で動き、ガス室が常にピストンを押して減衰力を安定化させる。

複筒式:大きな外筒と内筒という二重構造。ピストンは内筒内を動き、内筒の外側(外筒との間のスペース)をオイルが流れることで減衰力を生む。オイル+ガスの分離構造が単筒式ほど明確でないタイプも多い。

単筒式と比べて、複筒式はオイル量やピストン面積・放熱面の余裕が少ない構造となること、オイルとガスが混ざりやすい可能性がある構造的弱点があるという指摘もある。

【メリット・デメリット】

単筒式ダンパー
メリット
・減衰力の制御精度が高い:ピストン面積を大きくでき、オイル流路を適切に設計すれば微細な入力にも反応できる。
・放熱性・耐オイル劣化性に優れる:シリンダーが外気に接している構造を採ることができ、オイルの劣化・気泡(エアレーション・キャビテーション)発生の抑制に有利。
・倒立式(インバーテッド)構造が採用でき、車両操縦安定性・剛性向上に貢献しやすい。
◆デメリット
・製造設計が難しく、コストが高くなりがち。
・ストローク(可動量)や構造の耐外的衝撃(サイドインパクト・路面の荒れなど)に対して、複筒式より“弱み”を持つという指摘あり。
・乗り心地(柔らかめ)や悪路・荒れた路面での快適性では、必ずしも最適とは言えないケースあり。

複筒式ダンパー
メリット
・コスト面・量産適性に優れるため、一般車(ストリート走行車)で採用されやすい。
・ストローク量が比較的稼ぎやすく、乗り心地重視・路面の荒れをある程度許容できる構造に向く。
・複筒+内筒構造により、衝撃・路面の乱れなどからの耐性が比較的高いという意見あり。
デメリット
・オイルとガスの分離が単筒式ほど明確でないタイプだと、エアレーション・キャビテーションが起こりやすく、減衰力低下・挙動の不安定化を招く可能性あり。
・放熱やオイル劣化耐性で単筒式に劣るケースがある。
・倒立式構造には採用しづらく、操縦安定性・剛性向上を重視する用途では不利になる。

スプリングをただ硬くするのではなく、十分なストロークを確保しながら、減衰力を緻密にチューニング。これにより路面への接地性が高まり、スポーティさを引き上げつつも、日常の段差や荒れた舗装でも“ゴツゴツ感”を抑えた快適な乗り心地を実現しています。

また前後とも30段階の減衰力調整機能を備えているので、街乗りからサーキット走行まで幅広く対応。フロントにピロアッパーマウント※を採用するなど、細かなセッティングに対応するのも大きな魅力。電子制御サス用キャンセラーが付属しているので、チェックランプが点灯する心配もありません。

ピロアッパーマウントとは?

ピロアッパーマウントとは、サスペンション上部のゴムブッシュを金属製の球状ベアリング(ピロボール)に置き換えたマウントのこと。
サスペンションの動きをダイレクトにボディへ伝えるため、ハンドリング精度や応答性が向上する。

サーキット走行にも対応する「ハイパーマックスR(40万4800円)」も用意。こちらはハイグリップタイヤを履いたクルマにもベストマッチする。

特に「ハイパーマックスR」は、より走りを楽しみたいひと向けの仕様です。純正サスで課題となっていた車高や挙動の遅れを改善。専用のスプリングとオイルを採用することで、街中からサーキットまで幅広いシーンで安心して踏める足まわりに仕上げられています。

 バネレート※は前後とも14kgf/mmと一見ハード。しかし、きめ細やなダンパーセッティングとLow Vibration Springの組み合わせにより、その乗り味はしなやか硬い=不快ではないことを体感できるセッティングです。しかも2年4万kmの保証付きという安心感もあります。

ハイパーマックスRではダンパー内に注入されるフルードも専用設計。さらにスプリングについても専用品を採用し、走りと乗り心地の両立をはかっている。
バネレートとは?

「スプリングのバネレート=1mm縮ませるのに必要な力(N/mmまたはkgf/mm)で、乗り心地やハンドリングの性格を大きく左右する。

【バネレートの一般的な参考値】

用途フロント(kgf/mm)リア(kgf/mm)特徴
純正・一般走行用2〜41.5〜3乗り心地重視。市街地や高速道路で快適に走れる。
スポーツ走行・ワインディング向け5〜84〜6ロールを抑え、応答性アップ。やや硬めで乗り心地は犠牲になる。
サーキット走行・ハードチューニング向け8〜15以上6〜12以上ハイグリップタイヤ前提。路面追従性よりも姿勢制御重視。かなり硬い。

一般ユーザーも実感した「しなやかさ」

筑波サーキットで行われたイベント「ハイパーミーティング」では、HKS・FL5シビックタイプRデモカーの同乗試乗が実施されました。一般ユーザーもその走りのしなやかさを実感していました。

■ bBオーナー(女性)

「思ったより乗り心地が悪くありませんでした。ピットロードを走った時点で“あれ、快適だな”と感じました。私のクルマより柔らかいかも。街乗りでも余裕でいけそうです」

■ シビックタイプR(FL5)オーナー(男性)

「純正のコンフォートモードはフワフワしすぎ、スポーツだと硬すぎる。“ちょうどいい”がなかった。でもHKSのハイパーマックスRには欲しかったしなやかさがある。直線もコーナーも安定感が全然違って、サーキットでも安心して踏めると感じました」

こうした生の声が、HKSサスペンションの真価を物語っています。単なるチューニングパーツではなく、日常の使い勝手を考えた“実用的なハイパフォーマンス”なのです。

 見た目だけじゃない! 200km/hを超える速度でも安定した空力性能 
⇨HKS ボディキット タイプS

空力性能とスタイリングの両立をはかった「ボディキットタイプS」

足まわりと並ぶもうひとつのHKS流アップデートが、ボディキットです。最新のCFD解析と3D CADモデリングを活用して開発されたこのボディキット タイプSは、デザイン性と機能性を高い次元で両立させています。

フロントアンダースポイラー:16万8300円、フェンダーモール(9万2400円)
サイドスカート:15万8400円
リアアンダースポイラー:11万8800円、ダックテール:11万8800円

まず目を引くのが45mm延長されたフロントアンダースポイラー。左右に配置されたカーボン製バージパネルが、空気の流れを整え、高速走行時の安定性を高めています。そこから自然につながるサイドスカートは、前後分割式で立体感のあるフォルムを演出。リアまわりはウイング形状のリアアンダースポイラーとダックテールによって整流効果を強化しています。

ダックテール未使用。空気の流れが乱れているのがわかる
ダックテールの装着により、高い整流効果を確認できる

さらに片側8mmワイドのフェンダーモールを装着すれば、ホイールの選択肢も広がり、ホイールとタイヤの外側(フェンダーの端)をほぼ同一面(ツラ=面)に合わせた、理想のツライチセッティングも可能。走行性能だけでなく、見た目もタイプRらしい力強さを引き出します。

CFD解析による設計は伊達ではなく、富士スピードウェイでの実走テストでも効果を実証済み200km/hを超える速度域でも安定した空力性能を発揮することが確認されています。もちろん日常走行でも、高速時の安定感アップといった恩恵を受けられます。

コンピューターを用いて流体の流れをシミュレーションし、解析するCFD解析。HKSではこれを取り入れ、FL5の純正ボディ形状を解析。長年培ったノウハウを注ぎ込みながら、最適なエアロパーツ形状を選定している。

ガチ勢じゃなくても、走りはもっと楽しくなる

チューニングパーツは一部のマニアのためのもの、という時代は終わりつつあります。HKSのサスペンションとボディキットは、“日常の乗り心地”や“街中での使い勝手”を大切にしながら、スポーツカーとしての楽しさをしっかり引き出すアイテムです。

ホンダ シビックタイプR(FL5)の「硬すぎる」「存在感が足りない」という悩みを解決し、もっと気持ちよく、もっと楽しく乗るための現実的なアップデート。それがHKS流チューニングです。

毎日の通勤やドライブで“ちょっと気持ちいい”を実感し、週末にはスポーツ走行を存分に楽しむ。そんな欲張りなタイプRライフを、HKSのパーツが後押ししてくれます。ぜひお試しあれ。

『HKS』とはこんな企業

静岡県富士宮市に本社を構える「HKS」は、主に自動車用アフターパーツを製造・販売している日本のメーカーだ。1973年に設立され、エンジンパーツやターボチャージャー、マフラー、サスペンション、エンジン制御装置(ECU)など、幅広い製品を手がけている。特に、ターボチャージャーやマフラーといった性能パーツの分野では、世界的にも高い評価を受けている

これらHKSが製造した製品はレースカーやチューニングカーに使用されることも多く、高性能化やカスタムを目指すユーザーからも支持されている。モータースポーツにも積極的に参画しており、全日本ツーリングカー選手権(JTCC)、スーパーGT、ドラッグレース、タイムアタック、そしてD1グランプリ(ドリフト競技)で数々の成功を収めてきた。特に、HKSがチューニングした日産スカイラインGT-Rで、潤沢な資金をレースに投入しているワークスマシンに勝ったことは語り草となっている。

これにとどまらず、三菱ランサーエボリューションなどの車両をはじめさまざまなレースシーンで多くの勝利や記録を達成している。これらのレース活動で培った技術は、市販パーツの開発にもフィードバックされており、HKS製品の高い信頼性と性能に繋がっているのだ。

また、HKSは自動車メーカー向けのパーツ製造にも携わっており、信頼性と性能を兼ね備えたパーツを提供。近年では、EV(電気自動車)やハイブリッドカー向けの製品も開発しており、時代に合わせた進化を続けている。

(編集協力:株式会社エッチ・ケー・エス)

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