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愛車の良い状態を維持するメンテナンスの代表格とも言えるオイル交換。定期的にフレッシュなエンジンオイルへと交換することで、エンジン内の傷付きや削れなどを防止し、新品の状態からの劣化を限りなく減らしていくのだ。
一方で「再生する」という考え方もある。金属表面を再生する添加剤『スーパーゾイル』がこの考えをもたらした。つまり、維持することはもちろんだが、それ以上のより良い状態を「取り戻す」ためのオイル交換にしてくれるのだ。
前回オイル交換時に『セミシンセティックゾイル10W-40』を注入したTRX850は、1995年型のキャブレター採用車。走行は80,000kmを超えている。燃費も悪化していて、現行車や年式の新しいFI車とのツーリングでは給油回数が多くて気が引けるほどだった。
人気のツーリングラリーイベント・SSTRでFI車ばかりと一緒に出走するに当たり、燃費にこだわってスーパーゾイルに頼った。事前の走行約200kmでは、高速の燃費は当初の11.4km/Lから14.8km/Lまで改善した。
今回は本番のSSTR前日から終わりまで、3日で1600km以上を走行した感想とデータをお届けしたい。
オイル交換で使用したセミシンセティックゾイル10W-40とは?
使用したセミシンセティックゾイルの説明に入る前に、添加剤の『スーパーゾイル』について説明しよう。ユーザーが気に入ったエンジンオイルに添加して使用するのが添加剤のスーパーゾイル。その効果は「金属の表面を再生する」というもの。細かな凹凸を滑らかに再生して摩擦を低減してくれる。サンドペーパーも目が細かい方が抵抗も少なく削る量も少ない。金属の表面も滑らかだと抵抗が少なくなるし、皮膜も均一になって、よりオイルの性能が発揮しやすい環境になると言える。このスーパーゾイル成分が既にベストな割合で配合された半化学合成油がセミシンセティックゾイル10W-40だ。ストレートタイプなので、そのままエンジンオイルとして使用できる。
本体価格 13,800円(税込価格 15,180円)
燃費性能にフォーカスして変化を感じる
SSTR直前の給油で大きな驚き!
今回の出発は神奈川県の某所の海辺となっていた。一緒に走る6名は住んでいる場所もバラバラなので、全員ではないが前日に神奈川県で宿泊することになっていた。宿に入る前にガソリンを入れておく。スタート時に限りなく満タンに近くしておくと迷惑をかけないので心がけている。
自宅から70kmほどでの給油なので、いつもよりも半分以下しか入らない。でも念のために宿に入ってから燃費の計算をしてみたら16.8km/L! これはどういうことなのか? 高速道路率が高かったのか? いきなり2km/Lもの向上という激変の理由はわからなかったが、とにかく良いこと。これだけ良くなってくれれば、他のメンバーに迷惑をかけることは無くなるかもしれない。
さぁ当日! 最初の給油で、燃費は念願の17km/L台へ突入!
未明に宿を発ち、海辺にて日の出を待つ。日の出は天気予報に基づいて決められているので、その時間で出発していく。そして日没時間(設定されている)に間に合うようにゴールを目指す。時間との戦いが始まった。出勤ラッシュには遭遇したくないということで、早めに混みそうなエリアを抜けたのが功を奏して、渋滞レスで走り続けることができた。
序盤は富士山を楽しみながら、高速道路も一般道も走っていく。もちろん休憩はこまめに入れていた。疲れが溜まっている中でアクシデントを起こすより、休憩を入れて安全に走った方が早く着くからだ。
一度目の給油は高速のSAで行った。TRXの都合ではなく、この後にガソリンスタンドのない道を走る予定となっていたからだ。最初に給油して燃費を計算。その結果は17.2km/Lと前日の燃費計算が間違いではないという証明ができた。オイル交換後の約200kmという走行で、思ったよりも急速に再生が進んでいたのだろう。その後もワインディングや高速道路といったシチュエーションの走行を重ねていき、燃費は17.5km/L付近を安定して示してくれた。
感動のゴール! 仲間に迷惑をかけなかった喜び
千里浜なぎさドライブウェイに設定されたゴールへと辿り着く。設定された日没時間までに到着した感動のゴール。そこには「最後まで自分のために給油タイムを作らなかった」という安堵が含まれていた。
給油回数が増えてしまえば、それだけゴール時間までの余裕が削られてしまう。もちろん、計算上は間に合うスケジュールになっているのだが、予想外の出来事は起きるもの。今回も予定からは遅れてしまい、焦ったこともある。だが、給油回数としては計算通りで進むことができた。「ゾイルのおかげだな」というのは心の底から湧き出た本音の感謝だ。
同行しながら写真撮影や動画撮影もするので、加減速は他のメンバーよりも多くなる。それでもついて行けたし、燃費は最高で17.9km/Lを記録したので大満足。
ちなみに帰りは高速オンリーでゆったり帰ったので、最高で18.8km/Lまで向上。オイル交換から考えると1800km弱も走って燃費が伸び続けていることに驚く。長期間で使用し続けてどこまでいけるか、個人的にテストを続けていきたい。このまま使用し続ければ、購入当時の22km/Lまでの燃費アップも夢ではないかもしれない。
疲労軽減のパフォーマンスを実感!
前回のレポートでも書かせていただいたが、振動の軽減は恩恵が絶大だと感じた。実は3年前の2021年にTRX850でSSTRに参加しているのだが、その時よりも疲労は軽く感じた。とにかく走っている時間が圧倒的に長いので、振動によるしびれが過酷だ。軽減されるだけで、大きな差を感じることになる。
そしてスムースなシフトタッチは交換から500kmを過ぎたあたりでさらに向上したと実感できた。とにかく長距離を、高密度で走っていくのでクラッチ操作は最小の動きで済ませたいのが本音だ。シフトタッチが重い、もしくは固い、という場合はシフトチェンジの時にクラッチを多めに握る。これが疲れるのだ。私の場合だが、シフトチェンジではスロットル操作とタイミングを合わせてシフトペダルを動かすので、クラッチを使わないこともある。今回は良好なシフトタッチが続いたので、クラッチ操作はより滑らかな乗り心地で疲れを軽減するために、半クラに近い握り方にした。シフトタッチだけでも疲労は軽減されるのである。
もうひとつ、加速についてお伝えしたい。レスポンスが良くなり、思い通りに加速してくれるようになった。実は加速も疲労軽減には大切な要素。スロットル操作の疲れから解放してくれる。スロットルを捻るのに、無駄な力みがなくなるのだ。
スーパーゾイル・ラバーグリースも疲労軽減を支えてくれた!
スーパーゾイル・ラバーグリースとは?
実は、エンジンオイル以外にもスーパーゾイルの恩恵を受けていた。それがスーパーゾイルラバーグリースだ。
その名の通り、樹脂と金属面が接触する部分に使用する為に作られた専用グリース。ゴムと接触する部分の潤滑と漏れ防止を目的としていて、リチウムグリースと比較して幅広い用途に使用できる。
今回はフロントブレーキのマスターシリンダーのピストンシール、フロントフォークのシール部分へ使用した。
本体価格 2,200円 (税込 2,420円)
マスターシリンダーのピストンシール
過密な走行スケジュールとなるSSTRにおいて、マシントラブルが一番の天敵だということは言うまでもない。中でもその場で対応できない部分は警戒が必要だ。
恥ずかしい話だが、フロントブレーキのマスターシリンダーのピストンシールはなかなか点検していなかった。特に問題はなかったのだが、念のために塗布することにした。
塗布してからSSTR当日までに乗る機会が作れなかったのだが、集合場所へ向かっている間にタッチの変化を感じられた。以前よりも軽くなりつつ、コントロール性も向上している。ブレーキは感覚が大切なので、軽ければ良いというものでもないと思っている。しかし動きの特性はそのままに、必要な力が削減される印象だ。
加減速が最も多いとされる、マスツーリングの最後尾を走ることが多かった中で、ブレーキによる疲労はかなり少なかったと感じられた。特性を大きく変えない軽さは大好きなので、今回は使用しなかったがスーパーゾイル・スプレーも気になってしまう。クラッチワイヤーの潤滑も試してみたいところだ。
フロントフォークのシール
こちらは本当に情けないお話で、真似して欲しくない事例である。フロントフォークのオーバーホールをサボってしまっていたがために、オイルの漏れに近いにじみが発生してしまっていた。
※本来はシール交換、オーバーホールが必要です
気づくのが遅くて、どこのお店に相談してもパーツ類を取り寄せるには期間が足りず、そのまま行かざるを得ない状況に……。
もちろん流れるほどではないので、ブレーキローターに付着するようなことはなかったという点は付け加えておきたい。
フロントフォークに使用する際は、インナーチューブに付着しないよう気をつけなければならない。あくまでシールのラバーへ塗布するのと、アウターとの境目を狙うことで漏れを防止することがメインだ。
結果としてはにじみの量が減り、無事に帰ってくることができた。劣化したラバーが柔らかくなったことと、アウターとの接点にしっかり効いてくれたということだろう。今回の結果はもしかしたら例外的かもしれない。この点は気をつけていただきたい。
今回のまとめ
ライダーにもバイクにも過酷な環境でスーパーゾイルの魅力を感じられた
普段のマイペースなツーリングに比べて「少し上」になる時間制約のあるSSTRは、3回目の参加でもやはり過酷だった。その中で感じ取れたのは、スーパーゾイルの大きな効果だった。
エンジンオイルによる性能の変化、燃費の変化は本当に顕著で予想を遥かに上回るもの。特に距離が進むほどに変化が大きくなっていく点は楽しさを覚えるほどだった。
一方で初めてエンジンオイル以外の製品をテストさせてもらったラバーグリースも、しっかりと変化を感じさせてくれるものだった。他にもチェーンルーブや潤滑スプレー、グリース、フュエルチューナーなどのラインナップがある。全てに期待を抱いた。今後ともスーパーゾイルの世界に注目していきたい。
一部写真提供:2りんかん