近年のアウトドアブームのなかで、キャンプと比較して敷居が低く、多様な楽しみ方が考えられているアウトドアアクティビティのひとつに「チェアリング」があります。
ただ椅子に座るだけの単調なアクティビティにも見えますが、一体どのような点で人気を集めているのでしょうか。
チェアリングに必要なのは折りたたみ式チェアと調理アイテムだけ!
チェアリングはキャンプより場所を選ばないレジャー
チェアリングとは、折りたたみ式のイスを持ち歩き、好きな場所で座ってくつろぐアウトドアの楽しみ方のひとつです。
湖畔や公園といった場所で食事や休憩を楽しむスタイルが、都市部を中心に広がり、手軽なアウトドアレジャーとして定着しました。
まず、チェアリングの効果として、手軽に自然の中でリラックスできることが挙げられます。
バイクツーリングは長時間の運転になることが多いため、適度な休憩を取ることで疲労を軽減できるとされています。
さらに、設営の手間がかからないため、海辺や山間部といった環境で、日常の喧騒から離れて落ち着いた時間をじっくりと過ごすことができます。
チェアリングはスペースの大小を問わないため、テラスや公園、河原、展望台といったさまざまな場所で楽しむ人が見られます。
バイクなら移動の自由度が高いため、混雑を避けながら自分だけのスペースを確保できることも魅力です。
チェアリングは荷物を持って、イスを設置するだけ
基本的に、チェアリングを楽しむ際には、いくつかの持ち物を準備しておくと安全かつ快適に過ごせるとされています。
まずは折りたたみ式のアウトドア用チェアです。
ツーリング用の荷物として持ち運ぶことを考慮すると、軽量素材でコンパクトに収納できるものが適しています。
座り心地を重視する場合は、クッション性のあるモデルを選ぶべきであると言われています。
次に、飲み物を保温・保冷できるサーモボトルも必携のアイテムです。
ツーリングの最中であれば、体温調整のための飲料を余裕をもって確保しておくことが不可欠です。
さらに、簡単な調理ができるボトルや携帯コンロを持参すれば、簡単な調理や湯沸かしが可能です。
携行食を用意しておくことで、ツーリングの休憩時間をより充実したものにできるかもしれません。
チェアリングのマナーはキャンプと共通している!
チェアリングではバイクの積載量の不安がない
キャンプツーリングに興味があるもののハードルが高いと感じる人は、まずはチェアリングから始めることで、アウトドアの楽しさを体験できると言われています。
チェアリングと本格的なキャンプの違いは、必要な準備と装備の量にあります。
当然、キャンプツーリングではテントや寝袋といった多くの荷物を持ち運ぶ必要があり、積載方法や重量バランスといったさまざまな要素を考慮する必要があります。
一方、チェアリングはイスと少しの飲み物があれば成立するため、装備の準備に手間がかからず、気軽に実践できるのが特徴です。
さらに、キャンプツーリングは、バイクの積載能力を最大限に活かす必要があるため、荷物の積み方やバランスを意識しなければなりません。
重量のある荷物をしっかり固定しないと、走行中に荷崩れを起こす可能性があるため、注意が必要です。
こうした点を踏まえると、まずはチェアリングで積載の基本を学びながら、少しずつアウトドア装備を増やしていくのが良い方法かもしれません。
調理や後片付けの仕方でも下調べが重要になる
言うまでもなく、チェアリングをおこなう際には、ほかのアウトドアアクティビティと同様にルールを守ることが必要です。
特に、キャンプ禁止区域ではチェアリングが制限される場合があるため、事前に利用可能な場所を確認しておくことがもっとも重要かもしれません。
公園や河川敷ごとに管理者が定めたルールがあるため、公式案内を確認し、ルールを守りながら楽しむ必要があるのも事実です。
また、火気の使用についても事前に確認すべきです。
場所によっては直火禁止や火気厳禁のエリアがあるため、小型のバーナーやコンロを使用する場合には、事前に許可があるかどうかを確認することが推奨されています。
火を使用する場合は、風向きや周囲の構造物を考慮することが求められます。
事前準備のポイントとしては、ツーリングの目的地やルートを決める際、休憩に適した場所を調べておくことで、当日スムーズに行動できます。
地図アプリやウェブサイトを活用し、どのようなフィールドで、どうアクセスできるかを確認しておく必要もあると考えられます。
特に、駐車スペースが確保できるかどうかは重要なポイントであり、事前に確認しておくことでトラブルを防げます。
なお、持ち物をバイクのキャリアに積載する際には、荷物のはみ出しに注意が必要です。
バイクの荷台に積載できる荷物の大きさや重量には制限があり、法律上、車体から荷物が大きくはみ出してしまうと違反となる場合があります。
キャリアに積載する場合、具体的には、30cmを超えてはみ出していたら違反行為に該当するとされます。
特に、大型の折りたたみイスを積む際には、キャリアやサイドバッグを適切に活用し、しっかりと固定することが推奨されています。
荷崩れを防ぐために、荷物をしっかりと固定できるストラップやゴムバンドを装着するのが理想的かもしれません。
まとめ
チェアリングは、ツーリングの楽しみを広げる要素のひとつと言われています。
特別な装備を必要とせず、気軽に実践できる点が魅力であり、キャンプツーリングを検討している人にとって、アウトドアの雰囲気を体験する良い機会となるかもしれません。