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“ゴッドハンド”と呼ばれた名バイクチューナー・ポップ吉村(吉村秀雄)氏が立ち上げた「ヨシムラ」。創業1954年でその歴史は70年以上もあり、とりわけレース好きではなくても赤地に白抜きカタカナで「ヨシムラ」と書かれたエンブレムを知らないバイク乗りはいないだろう。そんな「ヨシムラ」と言えばやはり最初に思い浮かぶのはカスタムパーツのマフラーであり、中でも“集合管”と呼ばれるマフラーだ。今でこそ3気筒や4気筒の多気筒エンジンに途中でエキパイを束ねて排気特性を変化させてエンジンのキャラクターをコントロールする……なんていう集合管マフラーの考え方は当たり前となっているが、そんなバイク用集合管マフラーを世界で初めて作ったのがヨシムラだったりするのだ。
「ヨシムラ」では、マフラー以外にも様々なカスタムパーツをリリースしており、今年の東京モーターサイクルショーでは「ヨシムラヘリテージパーツ」や「カーボンパーツ事業」のスタートを発表。また、その「ヨシムラヘリテージパーツ」の先駆けとなる「ヨシムラ油冷GSX-R750」の第1号車を展示して話題を集めることになった。
ステージイベントも目白押しのヨシムラブース
2025東京モーターサイクルショーのステージイベントでは株式会社ヨシムラジャパン代表取締役であり、ヨシムラSERT Motul チームディレクター 加藤陽平氏が登壇。2024年にチャンピオンを獲得した世界耐久選手権(EWC)の2025年度参戦体制を発表するとともに、開発ライダー兼リザーブライダーを担当する渥美 心選手も登場。渥美選手からは、ルマン スズキ ジュニアチームの一員として初戦のルマン24時間と最終戦のボルドール24時間にも参戦することが発表された。
またステージに立った加藤陽平代表取締役は、「ヨシムラヘリテージパーツ」、「カーボンパーツ」といった新規事業の立ち上げを発表。ステージイベントには、80年代AMAスーパーバイク選手権で“油冷GSX-R750 604号車”を駆った辻本 聡選手も登壇して場を盛り上げた。
このほか、ステージイベントでは渥美 心選手のサイン会や前社長である吉村不二雄氏のトークショーを日替わりで行うなど、来場者を飽きさせない演出を行なった。
「ヨシムラ」のおかげで油冷GSX-R750にいつまでも乗り続けられる!
来場者の目を引いたのはやはりブース正面に展示された「ヨシムラ油冷GSX-R750」だろう。その向かって左には世界耐久選手権(EWC)に参戦するヨシムラSERT MotulのGSX-R1000Rが鎮座。ブースに入ると「チタンストレートマフラー」を装着したZ1や、新しく立ち上げた「カーボンパーツ事業」で作られたカウルを纏うKATANAの展示が目に入ってくる。このほか、HAYABUSAやCT125ハンターカブ、モンキー125といったヨシムラパーツを装着したデモンストレーションモデルも、美術品のように見やすく展示されていた。
商品①
604万円から入札開始!!
「ヨシムラ油冷GSX-R750」コンプリートマシン第1号車
昨年のモーターサイクルショーでは、油冷GSX-R750復刻プロジェクトとして“0号車”を展示したヨシムラであるが、なんと今年は「ヨシムラ油冷GSX-R750復刻プロジェクト」を正式発表。80年代にAMAスーパーバイクで辻本聡選手が走らせた604号車をオマージュした「ヨシムラ油冷GSX-R750」を展示。この「ヨシムラ油冷GSX-R750」は、市販中古車(1986年式)をベースにレストア&「ヨシムラ GSX-R750 #604」のスタイルへのカスタムが施されており、なんとこのまま公道走行も可能。
しかも、この「ヨシムラ」のカスタムパーツおよびヨシムラ純正互換パーツなどを搭載した「ヨシムラ油冷GSX-R750」は、コンプリートモデルとして販売が決定。モーターサイクルショーにて展示された車両は、その第1号車(シリアルナンバー付き!)として604万円からの入札形式で発売するという(詳細はヨシムラ特設ホームページにて順次発表)。
商品②
油冷GSX-R750オーナーに朗報!!
「ヨシムラヘリテージパーツ」プロジェクト始動!!
「ヨシムラ」との関わりの深い油冷GSX-R750を、より多くの方により長く乗り続けて欲しいとスタートさせるのが「ヘリテージパーツ」プロジェクトだ。みなさん知ってのとおり、カワサキのZ1やZ2なら多くのサプライヤーがカスタムパーツや純正互換パーツをリリースしており、メーカーの純正パーツが廃盤になっていても乗り続けることができる。いわば「ヨシムラヘリテージパーツ」プロジェクトは、これの油冷GSX-R750版というわけ。
「ヨシムラ」が中心となってカスタムパーツを開発したり、純正互換パーツの製造&取り扱い、また先ほど紹介したようなコンプリートマシン製作を行うことによって、末長くスズキの名車&旧車に乗り続けられる環境を構築していきたいとしている。そんな「ヨシムラヘリテージパーツ」プロジェクトが真っ先に取り組んだのが、ヨシムラとの関係が深い油冷GSX-R750(85-87)というわけなのだ。
ちなみに今後の展開としてヨシムラジャパンの加藤陽平代表取締役は、「油冷GSX-R750をきっかけに1100(カタナ)やHayabusaの初期型などのヨシムラヘリテージパーツにも取り組んでいきたい」と語った。
商品③
4-1集合の見た目ながら性能は現代的な4-2-1!?
Z1チタンストレートマフラー
ヨシムラブースの中でひときわ目立つ場所に飾られていたZ1。このカスタム車両に装着されているのが「Z1チタンストレートマフラー」だ。見た目は完全に昔懐かしい4-1集合タイプでいかにも“スチールっぽい”艶消しブラック塗装のマフラーなのだが……!? なんとこのマフラーはサビに強く軽量なチタン製で、しかもマフラー構造は見た目どおりの4-1構造ではなく現代のパフォーマンスアップマフラーとして主流の4-2-1構造になっているのだとか。
この「Z1チタンストレートマフラー」には、機械曲仕様と手曲仕様の2種類があり、ブース展示でZ1に装着されていたマフラーが機械曲仕様の「Z1 フルエキゾースト ストレートチタンサイクロン 4-2-1」で、手曲仕様の「Z1 フルエキゾースト 手曲ストレートチタンサイクロン 4-2-1“F-TUINING”」はカットモデルとして展示。
この手曲仕様のカットモデルをよく見てみれば、なるほど外見では4-1に見える集合部分の内部には、4-2-1構造となる楕円状のパイプが2本隠されている。また美しいカーブを描く手曲げ部分のヘッドパイプ内部でパイプ径を変更するコニカルヘッダーを採用。見た目こそオーソドックスだが、その内部には素材から構造から最新の技術が詰まっているというわけだ。
また「Z1チタンストレートマフラー」は、Z1オーナーの悩みのタネであるメンテナンス性も考慮されており、AFセンサ取り付け用ボスあたりで2分割可能な構造を採用することで、消音部のグラスウールが簡単に交換可能なほか、マフラーの着脱が必要なZ1のオイル交換の作業性をアップさせる工夫が盛り込まれている。
■Z1 フルエキゾースト ストレートチタンサイクロン 4-2-1(対応年式:1972 / 1973 / 1974 / 1975)価格:393,800円(税込/納期6月上旬)■Z1 フルエキゾースト 手曲ストレートチタンサイクロン 4-2-1“F-TUINING”(対応年式:1972 / 1973 / 1974 / 1975)価格:602,800円(税込/6月抽選販売開始予定)
ついに「ヨシムラ」がカーボン事業に着手!
開発中の参考出品もたくさん見ることができた「ヨシムラ」ブース。新作アイテムとしては、Hayabusa用のチタンマフラー「機械曲HEPTA FORCE チタンサイクロン 2本出し」といった既存のマフラー事業はもちろん、新規事業である「カーボンパーツ」の開発も着々と行われているようで、ブースの中央には、先代のカタナを連想するカーボン外装が取り付けられたKATANAが展示されていた。
商品④
価格を抑えたチタンサイクロンを開発中!
Hayabusa用 機械曲 HEPTA FORCE チタンサイクロン 2本出し
昨年、Hayabusa用のフルチタンマフラー「機械曲R-11Sq R チタンサイクロン 2本出し」を発表して話題となった「ヨシムラ」。しかし、その価格は税込567,600円で“さすがにちょっと高すぎる! もう少しお手軽な価格のチタンフルエキマフラーが欲しい!!”というユーザーからの要望を受け、現在開発中なのが「機械曲HEPTA FORCE チタンサイクロン 2本出し」というわけだ。
サイレンサー部分をHEPTA FORCEとすることで、内部構造含めてフルチタンの「機械曲R-11Sq R チタンサイクロン 2本出し」よりはやや重くなるものの、かなりの価格ダウンが見込めるとのこと。開発担当者によれば、「正式発表は2025年夏頃で、30万円台(税抜)を目指している」とのことだ。
■機械曲R-11Sq R チタンサイクロン 2本出し(JMCA認定) 価格及び発売時期:未定
商品⑤
Z900RS用やモンキー用なども登場!!
「カーボンパーツ」事業がスタート
なんとついにヨシムラが「カーボンパーツ」の製作部署を立ち上げ、今年からカーボンパーツの販売をスタート。ブースには先代のカタナをオマージュしたカーボン外装(アッパーカウル&フューエルタンクカウル)を取り付けたKATANAが“開発中”として展示された。また、モンキー125やZ1といったデモンストレーションモデルにも、すでに発売中となっているカーボンパーツが取り付けられており来場者の注目を集めていた。
ちなみに「ヨシムラ」が製作するカーボンの種類は、生材を使ったインフュージョン製法。重さ的にはレースマシンに採用されるようなドライカーボン(プリプレグを使ったオートクレーブ製法)とカーボン繊維を樹脂で固めただけのウエットカーボンの中間にあたる製法となっており、主にドレスアップ目的のパーツ製作に力を入れていく。カーボンの柄に関しても現在のところ装飾効果の高い“綾織(あやおり)”のみとのこと。
製品としてはZ1&Z2用サイドカバー、モンキー125用サイドカバーが既に発売開始されており、CT125ハンターカブ用マフラーカバーも近日リリース予定とのことだ。
■Z1&Z2用カーボンサイドカバー PF用(片側) 価格:21,780円(税込/納期6月予定)、■モンキー125用右サイドカバーセット 価格:32,780円(税込/納期6月中旬予定)、■CT125ハンターカブ用マフラーカバー 価格:近日リリース予定