一般的に、高速道路を途中退出して再入場すると、直接目的地に向かう場合より料金は割高になるとされています。
しかし、とある条件を満たせば、再入場の金額がかなりお得になるといいます。いったいどういうことなのでしょうか。
ETC2.0を搭載し、指定された道の駅に立ち寄るとオトクに

一般的に、高速道路を途中退出して再入場すると、直接目的地に向かう場合より料金は割高になるとされています。
しかし、とある条件を満たせば、再入場の金額がかなりお得になるようです。
その条件とは、ETC2.0を搭載していることと、最寄りのSICから退出後、指定された道の駅に立ち寄り、2時間以内に同じSICから順方向へ再入場するというものです。
これは、高速道路からの一時退出を可能にする「賢い料金」の試行実験によるものだといいます。
「賢い料金」の試行実験では、ETC2.0システムを活用した新しい料金体系の導入を目指しているとされています。
通常、高速道路から一時退出する場合は、追加料金が発生します。
しかし、この実験ではその追加料金を割引することで、地域振興と交通の利便性を高めようという狙いがあるようです。
そして、「賢い料金」の社会実験は、主に高速道路の休憩施設が不足している空白区間に対応するために実施されているとされています。
たとえば、対象箇所である首都圏中央連絡自動車道の常総ICと、道の駅「常総」区間での一時退出・再入場の実施例を挙げてみます。
前述のように、通常は長距離を走行して途中退出すると、退出した時点での距離分だけの料金が発生し、再入場時にはその距離分を含めて料金が加算されます。
しかし、条件を満たしている場合は、たとえば常総IC⇔道の駅「常総」区間での通常の追加料金が500円だとした場合、一時退出・再入場実験を利用すれば、その500円が割引される形になるとされています。
これにより、ドライブの総費用を抑えながら、途中の休憩や観光も楽しむことができるというわけです。
もちろん、具体的な割引額は、利用する区間や時間帯、走行距離に応じて異なります。
そのため、実施箇所の詳細な情報を事前に確認することが重要なポイントになるといいます。
実施箇所は今後さらに増える可能性も

実験の対象となる道の駅のうち、もっとも新しく追加されたのは、首都圏中央連絡自動車道の常総ICと道の駅「常総」を結ぶ区間です。
この箇所での実験は、2024年3月に開始されました。
新たに加わった常総ICと道の駅「常総」の組み合わせは、首都圏エリアの交通をより便利にし、地域活性化を促進することが期待されているようです。
今後もETC2.0を活用した一時退出実験は続くとみられており、実験実施箇所がさらに増える可能性があるとされています。
指定された道の駅に立ち寄ることで、高速道路の料金が割引されるため、上手に活用すれば、経済的なメリットを享受することができそうです。
もし、長期休暇中にドライブを予定しているなら、事前に実施箇所を確認しておくとお得にドライブできるかもしれません。
事前にルートや対象となる道の駅をチェックし、計画的に利用することで、より快適でお得なドライブが楽しめるようになるといいます。

