雨の日の運転中、ドライバーはフロントガラスにつく雨で視界をさえぎられることがあります。この対策として、フロントガラスへ撥水コーティングを施す方法がありますが、具体的には何が変わるのでしょうか。
フロントガラスに撥水コーティングすると、水が飛んで視界がひらける!

視界が悪くなりやすい雨の日は、フロントガラスにつく雨粒で視界をさえぎられ、危険なことは言うまでもありません。
この対策として、フロントガラスへ撥水コーティングを施す方法がありますが、具体的には何が変わるのでしょうか。
雨の日のドライブで、フロントガラスに欲しくなるのが撥水コーティング。では、撥水コーティングを施すと具体的にどのような変化があるのでしょうか。
撥水コーティングとは、ガラス表面に水を弾く性質を持たせる加工のことです。これにより、雨の日でも水滴がガラスに留まらず、走行中の風圧で流れ落ちやすくなって、視界がクリアになります。
視界がクリアになれば、雨の日でもワイパーの使用頻度を下げることにつながります。つまり、ワイパーを長持ちさせることにもつながるというわけです。
さらに、撥水コーティングを施すことで、虫の死骸や鳥のフン、砂埃などの汚れが付きにくくなるというメリットもあります。
一方、撥水コーティングを施す上ではデメリットも存在します。
コーティング直後は、コーティング剤によりガラス表面の摩擦が増加するため、ワイパー作動時に「ビビリ音」と呼ばれる不快な音が発生することがあります。
この現象を防ぐためには、撥水コーティングと相性のよい撥水ワイパーへの交換が望ましいとされます。
撥水コーティングにも種類が!サイドガラスやミラーには親水コーティングもアリ!

上述の通り、フロントガラスの撥水コーティングは雨の日に効果的です。
しかし、ひとくちに撥水コーティングと言っても、用品店ではいろいろな種類のコーティング剤が販売されており、どれを購入すればいいか迷う人も少なくないようです。
では、コーティング剤の選び方の基準はあるのでしょうか。
撥水コーティングには主に、シリコン系、フッ素系、ガラス系の3種類に分けられます。
まず、シリコン系は施工が比較的簡単で、価格も手頃であるため、ホームセンターなどで手軽に入手できます。
多くの場合撥水性は問題ありませんが、耐久性が低く、効果は1〜2ヶ月程度とされています。
一方、フッ素系は耐久性が高く、効果が6ヶ月程度持続するとされています。
しかし、施工がやや手間で、価格もシリコン系より高め撥水性能はシリコン系に比べてやや劣るものの、しっかりと水を弾くことができます。
そしてガラス系コーティングは、撥水性能と耐久性のバランスに優れており、フッ素系よりも長期間効果が持続することが特徴です。
ただし、施工には専用の道具や技術が必要で、DIYでの施工は難しいことも少なくありません。
コーティング剤を選ぶときは、懐事情や求める効果に応じて、三つの系統から適した製品を選ぶとよいでしょう。
まとめ
ちなみに、サイドガラスやミラーはフロントガラスと異なり風の影響を受けづらいため、撥水コーティングを施しても水玉が飛んでいかず、視界がよくないままになりやすいです。
このような場合は、親水コーティングが適しています。
親水コーティングとは、水滴をガラス表面に広げ、薄い水の膜を形成させるコーティングのこと。これにより、水滴が水玉状にならず、風で水が飛んでいかないときでも視界を妨げにくくなります。

