ヨーロッパにはモーターサイクルのレース文化が根付いています。毎年フランスで開催される「ルマン24時間耐久レース」は、予選から本番までお祭り騒ぎ。数秒のタイムに一喜一憂するチームの傍らで、観客は勝手に楽しんでいます。フランス人のレースの楽しみ方や現地の熱気をお伝えします。
4月18日木曜日、ルマン24時間耐久レースは予選日を迎えました。相変わらずの寒さで、朝は息が白くなります。とは言え日中に日が差すとポカポカして本当に気持ちいい。日焼け止めが欲しいと思う日もあります。初参戦となるエトワールジャパン代表 市川 貴志さんに一回目の予選に向けた感想を伺いました。
エトワールジャパン代表 市川 貴志氏のコメント
月曜日に搬入、火曜日に走行、水曜日は車検やパレード、本日木曜日は午前中にフリー走行があり、午後から第一予選が開始します。火曜日の走行を振り返ると、徐々にセッティングが煮詰まってきて、耐久レースを走る上でベストなセッティングが見つかりました。このあとは最終確認をしながら予選に向けたセッティングを詰めようと思います。
ルマンに来てから一ヶ月半ぐらい経ちましたが、一日中晴れが続くということはほぼなく、難しい気象条件が続いていました。初めてのEWC世界耐久選手権には、20数名のスタッフが参加しています。元気に、時には問題を乗り越えて準備を進めています。 今日はドライコンディションなので、良い結果を出して翌日に臨めるようにしたいと思います。
チームエトワールは参戦初年度ながらフル参戦。EWCオフィシャルからも注目されています。市川さんはたくさんのメディアから取材を受けてました。
メカニックの努力がレースを可能にする
初年度は部品が届かないとか、納品がギリギリになるなど、イレギュラーが発生しがちです。それでもスケジュールに間に合わせてバイクを仕上げることができるのは、メカさんたちのおかげです。チームエトワールでは「若手の育成」を目標に掲げています。経験と実績あるベテランメカさんから指導を受けて、若いメカさんが腕章メカニックとして揉まれていました。
プラクティスで手ごたえを感じる
大きなトラブルもなく、各ライダーは予選セッション終了です。
午前中のフリープラクティスは、ドライコンディションでしたので、ライダーは気持ち良く走れたと思います。榎戸選手はまだBMWのマシンに慣れていないようですが、24時間耐久レースの中での走り込んで慣れることで解決するでしょう。明日の第2予選は、雨が降るかもしれません。レース直前なので転倒しないことを祈ります。
#25 川崎 祥吾選手 BMW1000RR
セッションを終えたライダーにインタビューしました。
このサーキットはCBR600RRで走行したことがありましたが、1000ccクラスのスピードは違う世界だと感じました。タイムと関係ないハナシですが、大勢の観客がサーキットの周りを走っているので、その排気ガスで前が見えにくい状況でした。そんな中でもセーフティーカーの経験ができるなど、順調に準備が進められていると思います。
#25 奥田 教介選手 BMW1000RR
朝のフリー走行は調子が良く39秒台をマークできたので、予選もペースアップできるかと思いましたが、途中でタイヤを新品に交換してから滑るようになり、思ったようにタイムが伸びませんでした。きっちりと走りを修正して二回目の予選にアタックします。
#25 榎戸 育寛選手 BMW1000RR
予選もナイトセッションもひたすらマシンに慣れることが目標でした。鈴鹿と違ってナイトセッションのお客さんが多く、すごく楽しかったです。明日は予選2回目があるので、しっかり調整して優勝に向けて準備します。
このあとはどうなってしまうのか?
2回目の予選の結果はどうなるのか。そして観客のボルテージは、どのくらい上がるのか。その様子は、しんたろう炎の動画「エンジンブロー上等!ルマン客は熱い!!予選セッションフランス人のレースの楽しみ方!」でお楽しみください。
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この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。