東南アジアで生活する上でバイクは欠かせません。 日常の足として使うだけでなく、趣味としてモーターサイクルを楽しむ人も増えており、高級なバイクもバンバン売れています。その一方で夜になるとカミナリ族(暴走族)が現れ、若さゆえのイザコザも発生しています。 「カオスなバイク天国」、ジャカルタのバイクカルチャーを紹介します。
バイクはインドネシアのメインモビリティ

世界第4位の人口を誇るインドネシアの首都・ジャカルタでは、バイクが交通の主役として活躍しています。 貧弱な交通インフラのため渋滞が慢性化しており、隙間を縫って走り抜けることができるバイクは国民の必須アイテムです。

バイクの保有率は世界で三番目に多く、全世帯のうち85%がバイクを保有しているそうです。 インドネシアを走るバイクのほとんどが、ホンダやヤマハの現地生産車です。
日本と異なるショップ事情

インドネシアのバイク事情を知るために、現地のショップを訪れました。ここはインドネシア・ホンダの販売店です。 多くのスタッフが働いています。若い人がたくさんいて、日本の技術者不足か嘘のようです。

こちらはヤマハのショップ。整備スペースの広さは半端ないです。 輸入品に対する関税率が高く、日本製のヘルメットは10万円以上もするなど超高価。それでも購入する人は後を絶ちません。

アンダーボーン150のマシンや、YZF-R3が整備されて並んでいました。 インドネシアでYZF-R1は800万円、YZR-R1Mは1000万円と高価なので、一般的なレースは現地生産の小排気量マシンで行われます。敷地内にダイノマシンがあるなど、設備としてはかなり豪華です。

商品が整然と並びパーツも豊富。それだけレースに対する需要があるということなのでしょう。 ショールームには、スクーターのドレスアップバージョンが並んでいます。聞くところによると、こちらの方が収益の中心だそうです。

アライヘルメットの代理店もしており、日本の価格の1.5倍ほどの商品がたくさん販売されています。インドネシアブランドのヘルメットも発売されていて、価格は日本円で2450円から3250円ほど。 価格差がえげつないです!

こちらのショップは輸入車などのビッグバイクを取り扱う富裕層向けのショップです。 敷地に入るまでにセキュリティチェックがありました。 店内には日本のショップでもお目にかからないような高級なパーツが並んでいます。カフェもあり、お客さんはお茶を飲みながら整備状況を見ています。このショップはSNSにも力を入れているそうです。広告費にお金をかけたとしても、一定以上の経済的効果が見込めるのでしょうね。
夜は血気盛んな若者タイム!

カミナリ族と呼ばれるストリートライダーを見に行きました。 到着した時間は12時過ぎですが、本番は週末の深夜1時から2時にかけて行われるそうです。若者達が国道の真ん中をぐるぐる回っています。

人が集まるところにお店が出現するのは珍しいことではないですが、なんと豆腐屋さんが出店していました。 揚げ豆腐のようですが、残念なことにお腹がいっぱいで食べることができませんでした。
走り出したら止まらないぜ!

謎の合唱が鳴り響きます。騒然とした 雰囲気が大好きです。できることなら十代に戻りたい気分です。そこにギターを持って現れた吟遊詩人。 お金を払わないと、永遠に離れてくれなさそうです。 こうしたシーンもインドネシア文化の一部なのだとだと感じました。

しんたろう炎の動画「ジャカルタのバイク文化、夜のカミナリ族、何故か懐かしいドカティデスモセディチ、男女の喧嘩」では、あまり見ることがないジャカルタのモーターサイクル事情をレポートしています。人々が発する熱気を感じてください。
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この記事では、動画「Shintaro.Nakayama 炎のしんたろう」チャンネル協力のもと、モトメガネ編集部で記事を再編集。ジャンル&排気量を問わず、さまざまなバイク情報を取り上げています。

